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BLOG お花のお便り

パリからの花だより ~Yuko Santiago さま~ No.20

皆さん、こんにちは。

2021年が始まってあっという間にほぼ2ヶ月が過ぎてしまいました。
いかがお過ごしでしょうか?
しばらく更新が滞ってしまってすみません。

2月のバレンタインデーのあった週はマイナス5,6度まで気温が下がり、
寒波到来!!という感じだったのに、昨日は18度ぐらいまで一気に気温が上がり、
パリジャンたちは一斉に外に繰り出している感じでした。

もちろん半袖の人もみかけました。このコロナ渦の中、
温かい、太陽があるだけでなんて幸せなんだろう。。。

パリは今現在18時以降は外出禁止となっています。
レストラン、カフェ、バーがまだ営業禁止なので、
サンマルタン運河には蜜でピクニックする人々で溢れていたみたいです。

太陽がでたらパリジャンの動きは誰にも止められない。。。という感じですね。

 

 

私はこの半年間何をしていたかといえば、
自分の仕事について改めていろいろ考える時間ができたので、
パリに来てからの10年の自分の花の歩みについてや、
これからもパリで花の仕事をつづけて行くということ。

その時、どんなスタイルでどのようなかたちがいいのかイメージを深めていくなかで、
ウエディングパーティーのデコレーションは出来ずとも、シンプルに店舗があれば
花の仕事が継続できるのではないかなと。

いつもランジス市場に行くたびに、こんなに大きな市場で、
こんなにたくさんの花屋が買付に来ていて、フランスでたくさんの花屋があって。。
みんなちゃんとビジネスうまく行ってるのだろうか。
こんなに花屋がいるということはまだまだ花はちゃんと売れるということに違いないと。。。

そして、家にいる時間を利用してネットで情報を集め、
本当にたまたまここなら自分ひとりでやっていけそう!という、
物件を見つけることができ、もう直感を信じて突き進み、
9月末にオープンにいたり、2020年を駆け抜けておりました。

 

 

メトロの駅から2分のわりと穏やかなところにお店があります。
この地区は様々なアーティストがストリートアートを展開しているところです。
本来なら、この通りはレストランやバーでにぎやかな通りです。

この通りにぶつかる小道に貸店舗をみつけました。
リュクスな界隈というよりは、パリ中の村といった雰囲気ののどかな地域です。

 

 

外装は以前テラリウム屋さんが使用していた店舗なので、
ストリートアーティストに葉っぱやトカゲのデッサンを頼んだらしく、
個人的には消したいのですが、ストリートアートを巡るツアー、
地域再発見的なものの一部に組み込まれているので、とりあえずそのままに。

内装も実はものすごく古いので、
たまに天井の一部が剥がれて落ちてくるくらい古い!のですが、
とにかくなるべく今まで持っていたものを利用して、特に工事などはせず、
最低限の投資で始めています。

うまくいくかどうか、また今の世界の状況的に先々のことを予想して動くのが
本当に難しいですね。

 

 

お客様の子供からもらった私の絵

 

とういうわけで、この半年間、このお店のことにかかりっきりでした。

最近は毎週いらしてくれる顔なじみのお客様もできたり、少しづつ、
ここに花屋ができたんだなということが広まったかなと手応えを感じています。

今までの花の経験をフルにいかして、どんな小さいもの一つ一つでも、
自分のクリエイションを発揮する場だと思って每日過ごしております。

みんな毎週自宅に花を飾ったり、ちょっとしたプレゼントに花をおくったり、
ささやか感じる習慣が、ほんとに根強く残っているんだな、と感じなから。

 

それでは、また次回。

 

 

2021年2月24日更新

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